不動産を購入する際、現金一括か住宅ローンを利用するか迷うケースもあるでしょう。
住宅購入される方のほどんどは住宅ローンを利用されますが、全体の約2割の方は現金での購入を選択しています。
そこで、住宅を現金で購入するメリットや注意点を解説します。
不動産を現金で購入するメリットをご紹介
不動産を現金で一括購入するメリットには以下のようなものがあります。
●総支払額が少ない
●住宅ローンにかかる費用や審査がない
●住宅ローンの支払いがないので安心して住み続けられる
●家を担保にして融資を受けることもできる
一括購入であれば住宅ローンによる借り入れ金が発生しないため、金利を払う必要がありません。
たとえば、物件価格3,000万円を固定金利1.43%、ボーナス払いなしの35年間で返済した場合、総支払額は3,814万円となり、約800万円が利息となります。
また、住宅ローンを組むと「印紙税」「事務手数料」「住宅ローン保証料」「火災保険料」「団信保険料」「(抵当権設定のための)登記手数料・登録免許税」が必要となります。
金額の目安としては100万円程度です。
現金で購入する際のデメリットと注意点
一括購入をする際には以下のようなデメリットや注意点もあるため、注意が必要です。
●住宅ローン控除が利用できない
住宅ローン控除の額は、住宅ローンの残高の1%分で、3,000万円の物件の場合10年間で約250万円になります。
現金で購入した場合、「住宅ローン控除」が適用されなくなります。
●税務調査が入る場合がある
一度に数千万円の現金を支払った場合、多額の資金が贈与で得られたものかを判断するため、調査される可能性があります。
●すまい給付金が給付されない
すまい給付金は、消費税率引上げによる住宅取得者の負担を緩和するために創設された制度で、収入額の目安が775万円以下の方を対象に最大50万円が給付されます。
住宅ローンを組んだ方が対象となり、現金で購入した場合は給付されません。
●一時的に貯金がなくなる可能性がある
不動産の購入は大きな金額となるため、資金計画をたてることが大切です。
不動産を現金で購入するときの諸費用や流れ
現金で住宅を購入する場合の諸費用には以下のようなものがあります。
土地契約でかかる仲介手数料や印紙代など
不動産会社に支払う仲介手数料は売買価格400万円超の場合「売買価格の3%+6万円(消費税別)」となります。
売買契約書に貼る収入印紙代は、売買価格1,000万円超~5,000万円以下の場合1万円です。
登記費用
土地や住宅などを取得した場合には、所有者を明確にするための登記手続きが必要です。
建物表題登記にかかる費用の相場は約8~10万円、新築の建物の場合、「甲区欄」の最初に所有者として名前を入れる「所有権保存登記」が必要で、さらに約2~4万円がかかります。
地鎮祭などの祭典費用(新築の場合)
工事に入る前に土地の神を祀り、無事を祈る地鎮祭をおこないます。
地鎮祭に招いた神主には「初穂料」という形で謝礼として約2~3万円、お供えや車代なども必要なので、工務店やハウスメーカーに確認すると良いでしょう。
●現金で住宅を購入する流れ
現金で購入する際は3つのプロセスのみで、住宅ローンを組む際の煩雑さはありません。
まずは購入の申し込みをおこない、売買契約締結および代金支払いの後、引き渡しとなります。
まとめ
現金一括で住宅を購入する際のメリットや注意点について解説しました。
住宅ローンを利用するか、現金で一括購入するかは それぞれの家庭で違いますから、よく考えて判断しましょう。
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