そのなかで、按分について知る機会があっても、具体的にイメージがつきにくいですよね。
そこで、この記事では不動産の売却における按分について解説していきます。
不動産の売却における按分の方法
按分とは、総額のうち土地と建物のそれぞれの価格の内訳のことを意味します。
通常、不動産を売却する際には、土地と建物の総額を示す広告を掲載することがほとんどです。
その場合には、見た目では総額しかわかりませんよね。
実際には、土地と建物の価格を決めなければならず、この作業のことを按分と呼びます。
具体的には、下記3点から選ぶ方法です。
●当事者間で話し合う
●売却時の固定資産税評価額
●不動産鑑定士の評価額
上記3つの方法のいずれかで按分していくことが一般的です。
なかでも、不動産の売却時における固定資産税評価額を参考にすることをおすすめします。
なぜなら、決められた計算式で評価額を求められるので、双方が合意しやすいからです。
意見が食い違ってしまうと、その後の取引に影響が出てしまいますよね。
そのため、特にこだわりがなければ、売却時の固定資産税評価額を参考にしましょう。
不動産の売却時に按分する際の注意点
上記では、土地と建物を按分する際の方法を解説していきました。
実際に金額を決めるには、どのような注意点があるのでしょうか。
ここで気をつけるべきことは、
●建物の金額の決め方
●双方が納得いく方法を選ぶ
の2点です。
まず、建物の金額を決める際に、双方でじっくり話し合うことが大切です。
なぜなら、売主は土地、買主は建物の割合が多いとメリットが大きいため、それぞれ着眼点が異なるからです。
このように、双方のメリットが違うので、しばしトラブルに発展しがちです。
もし一方の意見だけ優先してしまうと、片方が腑に落ちない結果となってしまいます。
そのため、買主を交えながら建物の金額を決めていき、納得のいく形で話し合いを終わらせるようにしましょう。
また、先に述べた按分の方法も、双方が合意した決め方を選ばなければなりません。
一般的には、売却時の固定資産税評価額を元に決めるのがおすすめであるものの、一方が納得しなければ進めにくいですよね。
しかし、最終的には合理的な結論が出る手段を選ぶように心がけましょう。