不動産の購入を検討する際、物件の質を確認できる内覧はとても貴重です。
何も準備をしないで臨むと、住み始めてから後悔することにもなりかねません。
不動産の内覧を有意義なものにするためには、確認ポイントを押さえて事前準備をすることが大切です。
こちらの記事では、内覧の流れと確認すべきポイントについてご紹介したいと思います。
不動産購入前の内覧の流れと事前準備をチェックしよう!
内覧の流れ
内覧のタイミングは、新築物件と中古物件で異なります。
新築物件の場合は完成した物件のはじめての公開の場になることが多く、マンションも戸建ても同様に物件引渡し前におこなわれます。
不具合が見つかれば、修繕後にあらためて内覧します。
新築物件の場合、内覧時には売買契約が完了しているため、問題がなくなった時点で引き渡しです。
それに対して中古物件の内覧は、契約前におこなわれます。
タイミングによっては、まだ売り主が住んでいる状態での内覧になることも珍しくありません。
そのため通常、中古物件では内覧の実施は最低でも2回です。
最初は売り主が居住中の状態で全体の雰囲気や間取り、周辺環境などの確認をおこない、売り主引っ越し後に空っぽになった物件の詳細を内覧します。
気に入れば、正式な売買契約へと進んでいきます。
内覧の事前準備
新築・中古にかかわらず、内覧には以下のものを持参するのがおすすめです。
●間取り図:実際の間取りとの齟齬(寸法やドアの位置など)がないか確認
●懐中電灯:薄暗い収納や床下などの確認に使用。照明がない場合にも便利
●ビー玉もしくはスーパーボール:いずれも玩具売り場で購入可能。床の傾きを確認
●三角定規:ドアの建付けなどの確認
●スマホもしくはデジカメ:気になるところの記録
●メジャー:家具や家電を準備する場合の設置場所の採寸
●水:排水状態の確認
●筆記用具:鉛筆とノート。間取り図に直接書き込んだ場合など、あとで消せる鉛筆が便利
不動産購入前の内覧で確認すべきポイントとは?
マンションの場合は、新築、中古ともに共用部の確認を忘れないようにしましょう。
エントランス、廊下や階段だけでなく、ゴミステーションの管理状況は生活に大きく影響しますのでしっかりチェックしておきたい場所です。
また、戸建て、マンション共通して日当たりや周囲の環境についても十分に確認しておきたいポイントです。
できれば、通勤時間帯、昼間、帰宅時間後くらいを目安に日当たりや騒音、治安などについて確認したいのですが、難しければ仲介業者や売り主に質問してもよいでしょう。
ドアや窓、網戸、収納扉については、すべて開閉確認をおこない、建付けの不具合を確かめます。
床の傾きや汚れなどについても、しっかり見ておきましょう。
排水状態も事前に確認しておきたいポイントです。
水が使えない場合はペットボトルなどをあらかじめ用意して、浴室や台所などに流してみると良いでしょう。