住宅ローン控除とふるさと納税は、どちらも所得税と住民税から控除される制度です。
では、この2つの制度を併用することは可能なのでしょうか?
今回は、住宅ローン控除とふるさと納税の併用について、方法や注意点を解説しますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!
住宅ローン控除とふるさと納税を併用する方法を解説!
住宅ローン控除とふるさと納税を併用すると、控除額が減らされるのではないか、と不安を感じている人はいませんか?
先に結論を言うと、併用は可能です。
ただ、条件によって控除しきれないケースや、控除額が一部減ってしまうケースはあります。
では、どんな方法で併用すれば控除額に影響が出ないのか、具体的に見てみましょう。
ワンストップ特例制度を利用する
住宅ローン控除もふるさと納税も所得税と住民税から控除されますが、ワンストップ特例制度を利用すると控除限度額に影響を及ぼしません。
ワンストップ特例制度を利用してふるさと納税をおこなうと、住民税から全額控除されることになります。
住宅ローン控除は所得税から還付されるので、影響なく控除が受けられるというわけです。
ワンストップ特例制度を利用した場合の手順は以下のとおりです。
●住宅ローンの控除額が所得税から控除される
●所得税から全額引けなかった場合、住宅ローン控除額を住民税から控除される
●ふるさと納税の寄付金額が住民税から控除される
ただし、住宅ローン控除を利用する1年目は、確定申告が必須なのでワンストップ特例制度は利用できません。
確定申告をおこなう場合は、詳細シミュレーションを活用すると具体的な納税控除額を知ることができます。
年収や社会保険料、配偶者と共働きかどうかなどの条件によって、上限額との差額が3万円以上出る場合もあります。
気になる方は、ふるさと納税限度額計算シミュレーションで確認してみましょう。
住宅ローン控除とふるさと納税を併用する際の注意点とは
住宅ローン控除額が所得税を超えた場合は、ふるさと納税の控除限度額に影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。
また、ふるさと納税は寄付分が控除の上限額を超えると自己負担となるので、あわせて覚えておきましょう。