不動産購入と一言に言っても、内容はさまざまです。
新築物件の場合
●自由に設計する「自由設計」
●初めから設計されている「建売」
中古物件の場合
●リノベーション済みの物件
●修繕などせず引き渡す現状渡し(現状有姿)
今回は、後悔しない「現状渡し」の購入ポイントをご紹介します。
不動産購入における現状渡しとは?
現状渡しとは、内覧したお家の外装や内装をそのまま引き渡す方法です。
大まかな手順としては、外壁にヒビが入っていたり、雨漏りしていたりといったお家の傷み具合や破損状況など目に見える住まいの問題点を説明します。
その上で、お客様が納得したのち、売買契約を結び、修繕せずに引き渡します。
あくまでも住まいの問題点は、前の家主から聞いている情報と目視できる箇所となり専門業者が見ているわけではありません。
前の家主が残した荷物があった場合はどうなる?
現状渡しで疑問に思う方もいる、前の家主が残していった荷物など万が一あった場合は、売主が責任を持って処分しなければならないと法律で定められています。
現状渡しは、不動産をリーズナブルな価格で購入でき、自分の希望に合わせたリノベーションをすることも可能です。
もちろん、そのまま住むこともできます。
しかし、中古物件を購入後、
●こんなはずではなかった
●床下がシロアリ被害を受けていてボロボロ
●思った以上の傷みがあり、修繕費がかかる
など予想以上に老朽化や破損がある場合も考えられます。
あとから後悔しないためにも現状渡しのメリット・デメリットを理解しましょう。
現状渡しのメリット・デメリット
メリット
1、自由にリフォームができる
2、安く購入ができる
3、購入後、スムーズに引き渡される
現状渡しのメリットとして、リフォーム済みではない不動産は、安く、スムーズに引き渡されるため早く住みたい方には良いでしょう。
購入代金を抑えることで、リフォームや家具・家電などにお金を掛けられます。
しかし内部の基礎や隙間状況によっては、多額の修繕が必要になる可能性がありますので不動産状況を詳細に確認すると良いでしょう。
デメリット
1、ガスや水道など使えない設備がある可能性
2、説明されていない設備の不具合があった場合、売主に確認をしなければならない
現状渡しのデメリットとして、何か不具合が発生した際、売主に確認をする手間がかかる場合があります。
なぜなら、売主が知っていたのにもかかわらず説明せず、売却後に不具合がわかった場合に負うべき責任を明確にできるからといえます。
現状渡しのメリット・デメリットともにいえるのは、購入を検討する不動産の現在状況を把握することが大切だということです。
人の健康診断と同じように不動産にも診断があります。
購入する上でしっかりと不動産の健康診断を実施しましょう。
現状渡しの物件を購入する際の注意点とは?
不動産を購入する際の注意点は、家の詳細を把握することです。
中古物件の多くは、築年数が進んでいる物件が大半です。
そのため基礎に大きな傷みがあることもあり、最悪の場合建て直しになることもあります。
そうなると新築物件を購入したほうが安いケースもあります。
購入前には、インスペクションできる物件は実施しましょう。
できない物件は、トラブル回避のため売主や不動産会社と相談してリフォームを依頼しましょう。