アカデミー賞を受賞した韓国映画にも登場した半地下。
実は日本の戸建て住宅においても、家の面積を広げるためのひとつの手段として、半地下は取り入れられています。
今回は、あまり知られていない戸建て住宅の半地下について、設けるメリットやデメリットをご紹介します。
戸建て住宅にわざわざなぜ半地下を設けるの?その理由とは
半地下と聞くと、なぜわざわざ日当たりの悪い部屋を設けるのか不思議に思われる人もいるのではないでしょうか?
半地下は、家のスペースを広げる目的で設けるのが一般的な理由です。
よくロフトのある戸建てを見かけますが、半地下もロフトと同様の役割を担っています。
天井部分を有効活用するのがロフト、地下を有効活用するのが半地下といったイメージです。
戸建て住宅に半地下を設けることで得られるメリットとは?
戸建て住宅に半地下を設ける最大のメリットは、家の面積を広げられることでしょう。
建物を建てるためには、建築基準法によって定められた「容積率」の基準内で建てる必要がありますが、地下は一定の条件を満たしていれば容積率が緩和されるといったメリットがあります。
したがって、半地下を作ることによって家の延べ床面積を広げることができるのです。
また、半地下は遮音性が高いため、楽器演奏や映画鑑賞が趣味な人にとっては、絶好の趣味部屋となるでしょう。
温度が一定に保たれるため、ワインセラーの設置場所としてもおすすめです。
事前対策しておこう!戸建てに半地下を設けるデメリットとは
半地下は窓から外気を取り入れられないため、湿度が溜まりやすく、カビが発生しやすいといったデメリットがあります。
ドライエリアの設置に加え、換気口を設置するなど湿気対策を施しておきましょう。
また、半地下は地面より下に部屋があるため、大雨・洪水の際には真っ先に被害を受けることも想定しておく必要があります。
採光を取り入れにくいことも半地下のデメリットになり得ますが、半地下は部屋の上部が地上よりも上にあるため、工夫次第では光を取り入れることも可能でしょう。
半地下の使用用途に合わせて、光の取り入れ方を工夫してみてくださいね。