家などの不動産を購入するときに知っておきたいことのひとつに、物件の資産価値があります。
計算方法や注意点を知っておくと、万が一その家を売却する場合や賃貸に出す場合に参考になるかと思いますので、今回は物件の資産価値について詳しく解説していきましょう。
不動産購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。
不動産購入における物件の資産価値を計算する方法とは
不動産物件の資産価値とはその言葉のとおり物件の価値のことで、土地の価値と建物の価値によって決まります。
一戸建ての場合、資産価値は立地条件が占める割合が高めです。
また、人気が高く需要の多い物件や希少性の高い物件は資産価値が上がりやすい傾向になります。
資産価値の計算するのには次の3つの方法があります。
収益還元法
賃貸としてその物件を出す場合にどれぐらいの収入を見込めるかという観点から価値を求める方法で、計算式は次のとおりです。
資産価値=1年分の家賃÷利回り+年間経費
取引事例比較法
過去の同じような事例を参考にして物件の価格を決めて、資産価値を求める方法です。
原価法
その土地を購入して再度同じ材料で建設した場合を仮定して計算することで資産価値を求める方法となり、土地の値段+建物の価格ということになります。
この場合の建物の価格は積算法によって求められた積算価格が使われます。
積算価格=再調達価格×延床面積×(法定耐用年数-築年数)/法定耐用年数
つまり、原価法で資産価値を求める計算式は次のようになります。
資産価値=土地の価格+積算価格
不動産購入の注意点!物件の資産価値は買った時点から下落する
不動産物件を購入する際は、長い目で見てその価値が下がりにくいことを重視して選んだほうが資産として残ることになります。
不動産を建物と土地に分けて考えた場合、建物は時間が経つごとに劣化するため、購入した時点から下落が始まります。
たとえば木造住宅が築30年を超えると、中古物件としても売却することが難しく、更地にして売却する必要性も出てきます。
その点、土地は時間の経過によって劣化するということがありません。
つまり資産価値が下がりにくいのは、建物の価格が占める割合よりも土地の価格が占める割合のほうがが大きい物件であると言えます。