新居に引っ越した際、荷解きやインフラの確認と並行して必要になるのがご近所への挨拶回りです。
挨拶回りが行われるのにはしっかりとした理由とメリットが存在し、単なる礼儀作法の問題だけではありません。
今回はマンションの挨拶回りについて、その必要性と注意点を解説します。
マンションへ引っ越す方や、挨拶回りを行うべきか悩んでいる方は参考にしてみてください。
マンションを購入した際に挨拶回りが必要な理由
そもそも一軒家ではないマンションで、挨拶回りが必要なのか疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし実際は、マンションに住む方の多くが挨拶回りをするべきだと考えています。
礼儀やマナーを抜きにして考えた場合、挨拶回りを行う利点のひとつは、ご近所さんと面識を持ち円滑な交流を築きやすくなる点でしょう。
つまり自身がどういう人間か知ってもらうと同時に、周囲にどんな方が住んでいるかを把握できるのです。
ご近所さんと円滑な関係が構築できていると、災害などの非常時に連携がしやすくなり、人間関係のトラブルも避けやすくなります。
また、ご近所さんに子どもの顔を覚えてもらうことで、防犯面も強化が可能です。
そのため、子どもがいる家庭では家族全員で挨拶回りに行くと良いでしょう。
家族と家族の距離が近いマンションだからこそ、お互いに信頼するための挨拶回りは重要になるのです。
マンションの購入時に挨拶回りを行うときの注意点
挨拶回りの必要性はすでに述べたとおりですが、そのやり方を間違えると逆にご近所さんに悪印象を与えてしまう可能性もあります。
そういった事態を避けるために挨拶回りで注意するべき点も確認しておきましょう。
まず意識するべき点は挨拶回りの時間です。
挨拶回りはこちらが主導となって行うため、相手にとっては突然の訪問となります。
そのためあまり長話はせず、2~3分程度で終わらせるのが適切です。
訪問する時間帯は早すぎたり遅すぎたりしなければ基本的に問題はありません。
具体的には午前中ならば9時から11時、午後ならば13時から17時の間に訪問するのがおすすめです。
そして挨拶回りには粗品、つまり手土産も欠かせません。
粗品は500円から1,000円程度が無難とされているので、この価格内で生活雑貨や消耗品、賞味期限の長いお菓子など多くの方に喜ばれやすいものを持参すると良いでしょう。
なお、引っ越し時やトラブル発生時に負担をかけることになる大家さんや管理人には、やや高額な2,000円程度が相場とされています。